『送電塔のミメイ』感想

▼　TRUE REMEMBRANCE 様、『送電塔のミメイ』より。▼


　　廃墟離島と呼ばれる、小さな島がある。

　　誰にもかえりみられることなく、寂しげに浮かぶその島には、化け物が出る。

　　化け物は島のあちこちにわき、人の念を喰っては形を成す。

　　名をコゴリ鬼という。


　　役目を負って島を訪れ、コゴリ退治に挑む娘・ミメイ。

　　彼女の歩みと、送電塔が建つ島に暮らす人々の姿を描いた物語。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

ハイッ、そんなわけでTRUE REMEMBRANCE 様が17日に公開された『送電塔のミメイ』ご紹介。……これが……タダ（無料）……？
この作品は選択肢無しの、いわばデジタルノベルです。プレイ時間は三時間。

未来を見通すことの出来る少女・ミメイ。
コゴリという化け物が現れる離島に、その能力を買われコゴリ退治にやってきたという冒頭。
自らをコゴリだと言う眼帯の青年・夜刀とともにコゴリ鬼を退治しつつ、島民との交流を深めつつ、コゴリ発生の謎に近づいていきます。

主人公のミメイが本当に可愛いです。
萌えキャラではない故の……激萌え？　みたいな？（あたまのわるい感想）
（『TRUE REMEMBRANCE』のラにもこんな気持ちになったなあそういえば。）
EDムービーで、ミメイが覗き込み、にこっ、と笑うとこなんて可愛くて可愛くてなりません。……ずびー。（鼻をすすりながら）
ミメイに限らずキャラクターみんな一生懸命生きていて愛おしい。
…………えー、具体的に書くとどうしてもネタバレなので、書きません。いや、書かないと感想ではないんですが、ええまあ、そうなのですが、是非ともまっさらな気持ちでプレイしていただきたい。
細部まで丁寧に作りこまれているのは『TRUE REMEMBRANCE』のときとかわりません。

読みやすい文章、豊富な立ち絵とスチル、主題歌、EDムービー。
これでもかという豪華っぷり。個人的には十二分に商業レベルだと思います。
里見しばさんのイラストもとても好き。水彩塗り素敵。（恍惚）

今回はEDムービーも里見さんご本人が制作されたようなのですが、これがまた良いです。物語のラストはやっぱり泣きましたが、EDムービーで更に追い討ちをかけられる感じ。
――――……うん、追い討ちをかけられながら、脳味噌の別のとこで、
「ムービーすげー！　アニメーションすげー！」という感動もあり……。
プレイが終わり、涙を拭き、鼻をかみ、「さーてムービーもう一回見るぜー」
と、再生始めたらイントロで早くもまた涙が出てきたという……。（おちつけ自分）
期待以上、大満足な作品でした。


▲そんな贅沢な良作『送電塔のミメイ』はこちらで絶賛配信中。